2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

某所にある社会保険局にいって彼女の死亡届をした。国民年金をマジメに払っていた人だったので、どのぐらい還付されるのかな、と思っていたのだが、300万円これまで払っていて、遺族に支払われるのは死亡一時金なる12万円である。のこりの288万円はそのまま…

医療への満足度大きく回復2007年7月の参議委員選挙では市場主義批判、格差批判の風潮の中で自民党が大敗し、参議院では野党が多数を占め、いわゆる「ねじれ国会」となった。こうした状況の中で政権与党は国民各層および中央・地方の格差是正、福祉医療改善へ…

セブンイレブンに排除命令 公取委、値引き制限「不当」 本部との契約を打ち切られると事実上経営が成り立たなくなる加盟店は、本部からの要請に従わざるを得ない実態がある、と公取委は判断。独禁法の「優越的な地位の乱用」にあたると認定した。 販売期限の…

考えがまとまらないので箇条書き。 ・前回のエントリは旧中間層がよくないと言っているのではなく、旧中間層の既得権を剥奪して問題を解決しようとする、一部の人の発想は絶対にうまくいかないということ。再配分の結果、旧中間層を含めて生活の安心感が全体…

ここで何度もしつこいほど書いてきたけど、今の日本社会は増税しないと、つまり負担を税金という形で公共化していかないととてももたないことは、誰の目にも明白である。こないだの厚労省の不祥事の背景にも、財政のコストカット主義の圧力があったと言われ…

相手の批判に反論する際に、議論の仕方そのものを批判するということがよくある。要するに、「こちらの言っていることを理解しないで批判するな」とか、「知識が足りないやつは出直してこい」といったものである。特にネット上の議論はこうした批判の論法が…

更迭された鳩山前総務相は、さすがに露骨なパフォーマンスが行き過ぎたし、主張の中身もいまひとつ説得力を欠いていたように思うが、世論の支持は比較的高い。この問題が明らかにしたのは、日本の政治における「反構造改革」の流れがますます強まっているこ…

最低でも2%程度の「経済成長」が必要だというのはよくわかるんだけども、この言葉を使う人たちの無神経さには、やはりどうしても我慢がならないところがある。「構造改革」が逆風を受けるようなったのは2006年ぐらいからである。その背景にはホリエモン逮捕…

「そんな人どこにいるんですか」という反論

自分の(あるいは仲間の)意見が批判された際に、「そんな人どこにいるんですか」という反論をする人が時々いる。こうした人は専門分野や政治的立場を問わず存在するが、とくにフェミニスト研究者や経済学者に多いという印象がある。たとえば、「性差を否定…

自己責任論再考

個人の貧困の問題が「自己責任」であるか否かについて、知的な人たちや良識のある人たちの間では一蹴されているが、現実社会ではまだまだ根強いものがある。それは決して理由のないことではない。世襲的な身分制度がそれになりに残っていて、貧しい農村に生…

このあいだびっくりしたのは、1965年から75年の10年間、高度経済成長期ですけど、名目賃金が500%上がっているんですよ。5倍ですよね。5万円だった人が25万円になった。そういう時代ですから、この会社についていけば大変かもしれないけど食っていける、と…

「転向」する人と「首尾一貫」な人

「主張の賛否はともかく首尾一貫している」という表現がよくある。これは基本的に褒め言葉である。例えば現在でも90年代と変わらない「構造改革」の主張を堅持している人が、その批判へと「転向」した人よりも相対的に好意的に評価されている。しかし私は、…

日本型福祉と構造改革の野合についてさらに補足。私の主張は、ここで散々検討してきた「小さな福祉国家」という日本の世論は、官僚主導型で企業・家族福祉に依存する日本型福祉の伝統を温存する形で、「構造改革」が推し進められてきたことによって形成され…

前回の続きというか補足。日本の福祉国家というのは、完全に官僚主導型で、しかも企業組織や家族の相互扶助に依存する形で構築されてきた。「民間でできることは民間に」という構造改革のスローガンを国民が支持してきたのは、市場競争による活力の向上を求…