2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

核武装論批判

ネット上で見る限り核武装論への支持は異様に高い。核武装論を批判する人は、道徳的な感情で批判するか、その「非現実性」を論理的に説明しようとするかのいずれかである。しかし、いずれにしても無意味というか、全く逆効果でしかないという感じがする。ま…

お上意識

日本人は「お上意識」が強いといわれる。確かにそうだ。「お上意識」を批判し、公務員の「特権」を批判し、その数を削減せよとのたまう人が、「行政は何をやっているのか」「政府の責任だ」と平然と言う。「お上意識」を強く批判する人の論理の中に、強固な…

平和主義批判

「社会的な不安や不満を「平和主義」で表現できないという現実に、革新政党も学者もマスコミももっと悩むべきではないのか」と前回書いたが、ちょっとだけ補足。「右傾化」を批判する人たちは、「平和主義」や「アジア諸国との友好」という理念を緩やかに共…

「右傾化」の理由

昨日赤木さんの文章を読んでいろいろ触発されたが、わかってきたのは「右傾化」の意味である。アカデミズムやジャーナリズムという場に属する人間にとっては、「右傾化」に対する批判的なスタンスはほとんど必要条件である場合がほとんどである。そのせいか…

希望は戦争

格差社会論も食傷気味と思っていたところに、『論座』1月号に赤木智弘「「丸山眞男」をひっぱたきたい」という文章を読んだ。大げさじゃなく、この1年の格差社会論で最も刺激的で面白い論文だった。今までの格差社会論の多くは、「真面目に働く庶民」を前…

「造反議員」の復党を支持する

自民党支持者ではないが、今回の「造反議員」の復党は美しい話ではないにしても、個人的には少なくともいいことだとは思っている。2005年9月11日の総選挙は、郵政民営化という重要度の相対的に低いと思われる問題を、国民的なレベルで二者択一を迫るという異…