2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

筑紫哲也と新自由主義

冷戦崩壊以降の政治的な対抗軸を、市場競争重視の「新自由主義」と、再配分重視の「社民主義」(第三の道)の対立として総括できるとすると、日本における顕著な特徴は両者が90年代から2000年代にかけて、ほとんど共闘関係にあったことにある。その象徴が、…

前回の続き。竹中平蔵の議論を読むと、二の句が次げないような説得力もある一方で、どうも名状しがたい違和感が常に残る。それはたぶん、かつて「社会主義」に対して感じたようなものと、似た違和感である。社会主義国家は、働くことに純粋に喜びを見出す労…

竹中平蔵について

「世界不況」という言葉が飛び交うようになってから、竹中平蔵の言動に注目している。ここのところ、竹中は「市場原理主義」「格差社会の元凶」はては「アメリカに魂を譲り渡した売国奴」として、特にネット上では罵倒や人格攻撃に近い批判が多くなっている…