2007-01-01から1年間の記事一覧

集団主義的な自己責任

長らく「日本人は集団主義」だと言われてきた。会社も学校も「個人化」しているといわれる現在、これが変わったのだろうか?繰り返すように、日本の労働・経済政策に大きな発言力を持っている某社長は「過労死は自己管理の問題」とまで言い放っている。この発…

女性は産む機械

「女性は産む機械」発言がまだ問題になっている。経済同友会の某社長の「過労死は自己責任」といった正真正銘の「暴言」に比べると、そこまで非難すべき失言とは思わないが、たとえとしてもやはり間違っているものである。そもそも、これまでの少子化対策そ…

「成長戦略」は正しいか

日本が生き残るためには成長戦略しかない、ということが当たり前のように言われるが、果たしてそうなのか。もちろん全面否定はしないけれども、私は敢えて成長戦略は間違いだと主張したい。一つには、成長するためには「景気」が良くなければならないことで…

朝まで生テレビはひどかった

見たり見なかったりの『朝まで生テレビ』だが、最近の議論の内容が劣化していると感じているのは私だけではないだろうと思う。格差社会の問題で、同一労働同一賃金が盛んに言われていたが、なんと散々話題になったホワイトカラー・エグゼンプションの問題が…

地方政治の無党派化

宮崎県知事選の結果には、最初は他の人と同じようにかなり驚いたが、やっぱりなという気もしてきた。今まで無党派層と言うと東京や大阪など都会の話だ思われてきた。情実や縁故に縛られない「個人主義」的な人間が多い、というのがその理由である。しかし今…

東アジア共同体

最近「東アジア」と題名のつく本がたくさん出ているのでたまに手に取ることがあるが、例外なくおそろしいほど退屈なことが多い。書いてあることは間違いではない。というか、あまりに正しすぎることが書いてあるので退屈なのである。前にも書いたが、「もっ…

ホワイトカラー・エグゼンプション

ホワイトカラー・エグゼンプションがここのところ大きな批判の的になっている。ここまで露骨な「残業代ゼロ法案」には、さすがに与党内にも慎重論が出ている。ただ導入する側の理屈にも少し真面目に付き合って見る必要はある。その理屈とは、労働の価値を時…